2018年9月8日土曜日

オカッパババのタワゴト 4













    「のみも痴漢も何のその!」




人の人生が色々な形があるように、作品(表現)も
色々な形を生むと思う。
そして、それに対して、
好き、嫌い、感動、嫌悪・・・色々である。
それでいい!と思う。
あえて、嫌悪を表すという作品もあるのだから。
感じる者との対話があるので、
これ又楽しいのではないのか。

私は、中学、高校の時、映画館によく行った。
暗い劇場内に後ろから、青白い一筋の線が引かれる。
人がその一筋を通ると、画面にはその人の
黒いシルエットが写る。
しかし誰も文句は言わない。

そして時々「プツーン」と画面が真暗になる。
でも誰も何も言わず、再演するのを静かに待っている。
そんな時代だった。

映画が終わって帰る時は、
その主人公になったみたいにちょっとエレガントに
歩き方、手の動き、目線が違っている。
現実から一瞬飛ぶのである。
何とも言えない至福の時であった。
だから映画はいつも一人で行っていた。
現実に戻されても、又劇場に行けば
好きな主人公になれる。
そんな所であった。

話が小学校になるが、
私はなぜか泣かない子であったようだ。
そして、この時代はなぜかママ母、
いじめの物語が多かったように思う。

そんな時、昔、石巻に(今もあるのだろうか)
岡田劇場へお手伝いさんがよく私を連れて
そのママ母物語を観に行くのである。
私は本心、見たくなかった・・・
が、私を泣かせたかったようである。
でも、私は泣かなかったのだ。

それから私の姉である。
これは定かではないが、私を怖がらせたかったのか
泣かせたかったのか、とにかく小学校低学年だったと思う。
石巻には映画館が数件あった。
その1つ、町の中で「君の名は」は
この劇場で見た記憶がある。

姉に連れられて行ったのは、怪談で、
化け猫の映画であった。
かなり奇妙な物語だった。
首を切られて、その首が仇を討つ為に
飛び回るのである。
白黒だったので何とも集中的であり
こわかった。
しかし中身がきっと印象に残らなかったのだろう
首が飛び回っているという記憶しか残っていない。
私は泣かなかった。

でも、もうちょっと大きくなった私を
この姉は、黒澤明監督の「天国と地獄」に
連れて行ってくれた。
かなり今でも印象に残っており、社会性もあり
感動したのを覚えている。
山崎努さんが素敵だった!
そしてラストの煙が揚がるシーンがいつまでも残った。

残るものとはどういう事なのだろう!
やっぱり本人、作る人、見る人の感覚や
人間性があると思う。
あくまでも好みなので、
何がいい、悪いという事ではない。

例えば探偵物の映画を思うと、
なぜか何回も見たいと思わない。
しかし、昔のジェレミー ブレッドの演じる
シャーロックホームズは何回も見れる
探偵物であった。オーバーな表現が嫌味がなく
かなり好みで怖い映画なのだが、美しい!
映像が心に残っている。
好きな映画である。
我が夫は何回も観ていたようで
「あの映画はいいねぇ」と言っていた。

現代のシャーロックホームズもなかなかおもしろかったが
何度も見ようと思わなかった。
何回も見たい映画は、大好きである。
娯楽されど・・・です!


私が20才前後の学生時代に仙台に
名画座があり、たばこの煙が充満した中
一筋の青い光が煙でゆらめいていた。
痴漢、のみが多発!
しかし、いつまでも見ていられる、
良き時代であった。
沢山の映画をこの時代に見ている。

映画館は行くまでと帰り道に何か自分だけの
思いの世界が心を満たしてくれる。
特にエンドロールが好きである。
余韻の中にどっぷりと浸かる、
何とも言えない自分だけの世界、
最高である。
真暗な中での余韻は映画館でしか
味わえない場所である。

今は家で自分の時間を使うことが出来る、
DVDである。
我家はテレビがないので、夜はDVDを見る
といったババにはなかなかいい友達である。

でも、これは劇場でしょう!
と思う時にはヨッコラショと向かうのである。
私達の時代は娯楽があまりなかったので、
よく劇場へ行ったものです。
それはそれは、のみも痴漢も何のその!
笑えますね!

映画は現実から逃避行(遠飛行)出来る最高の
心の居場所である。
私にとって、ですかね!


0 件のコメント:

コメントを投稿