2018年11月26日月曜日
オカッパババのタワゴト 8
「 1001g 」
ノルウェーの監督、
ベント ハーメル 「 1001g 」
( 監督、脚本、プロデュース )
という映画をまたまた観た。
2014年の映画である。
総てがセンスがいいのである。
特に人間を描くのが最高である。
そして、ユーモアが伴っている。
映画の内容を話すのは
やっぱり止めておくことにした。
観て、感じて欲しいからである。
映画の中には素敵な言葉が溢れている。
何か旋律のように響く。
主人公のマリエは、
ノルウェー計量研究所で働いている。
パリ国際セミナーに出席した時、
研究者数人が話している内容が、
なるほど・・・
「 昔から言うように腕時計は1つで時間は分かるが
腕時計2つだと正確かどうか不安だ 」
という話である。
計量のヒントなのだろうか。
マリエはパリで知り合いになった男性に
父親を亡くした悲しみを話している。
「 父親を亡くした時
人生のすべての基準点が 崩れていくみたい 」
と、そして、父が亡くなる前に
「 自分の人生を量りにかけろ 」
と言われていた、と。
彼は言う、
「 それは真実だね。 人生にはカオスが必要だ 」
「 僕らが求める基準は安心な答えにすぎない 」
彼女は、「 安心な答え? 」と聞く。
彼は言う、
「 1000g、7ケタ、27ケタ、10の8乗、
人生の重さは?
そして愛は?
どのくらい重い?
僕らが捜しているのは自分自身なんだ。
でもね、フランスの詩人アラゴンは
生き方を学ぶ頃には手遅れなんだと言っている。 」
そして、
「 人生で一番の重荷は
背負うものがない事 」
と、映画の中で語っている。
心のハカリは・・・。
先日、朝日新聞の天声人語で読んだ文章がある。
「 1001g 」の題は
とても深い所に想いがある。
ベント ハーメルの心の深さは、
かなりであると思った。
天声人語の最後の文章は
この映画の最後のシーンと重なる。
この映画の中で父親が娘にこう言っている。
「 次世代は計量ではなく
原子数の計算になるぞ 」・・・と。
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