2018年10月14日日曜日

重ねる時間










じっと、
ものさしのメモリを見ながら、
木地の厚みのことを考えていた。

1ミリ以下の、
光が透き通る、
四ツ椀の木地に
漆の仕事をしていくと、
コトバで書いても、
なかなか伝えるのは、
難しいです。

仕上がった四ツ椀の厚みは、
だいたい3ミリほど。
このミリの間に
仕事をしていくのです。

仕事を進め、
重ねた時間が
仕上がった、厚みになる。

もし、
万が一、
かけたりしたら、
直しが必要です。
そのかけた部分を貼り付けて、
漆を上から塗って、
もとどおり!
というわけにはいきません。

直しにはその状況に合わせた
直しの工程がそれぞれ違いますが、
重ねた時間を巻き戻すような
時間と仕事が必要になります。

何かを作り出し、
カタチになるまでの時間は
想像しにくいもの。

重ねる時間・・・

だと、
思うのです。


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